先日2019年12月21日(土)から22日(日)の2日間!
鶉野飛行場周辺地域活性化イベントが開催されまして、模型展示担当としてうずらの飛行場に関わりのある新作ジオラマ作品を作り展示させて頂きました。

その作成記を「~機体編」「~ジオラマ編」「~完成」の3回に分けて公開します。

使用したキットは、今年度のやまつくオフ会にて宿題として持ち帰りましたこちらのニチモ1/35紫電改のプラモデルキットです。
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このキットは1960年代に作られたと思われ、その当時の金型で成形されたとっても古いプラモデルキットであり、ニチモが模型事業を廃業した今となっては、とっても貴重なものとなっています。
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中身も時代を感じるパッケージとなっていました。
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と言う訳で、今回は貴重なキットをほぼ無改造でそのまま作り上げました。

下準備として、中性洗剤ですべてのパーツを洗浄し、油分を取り除いて仮組から入りました。
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やはり、主翼パーツとボディーパーツの合わせ目に大きな隙間が^^;
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ここはボディー側にプラ角棒を補強材として取り付けて、幅の調整をしました。
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これで、隙間なくぴったりと収まった!
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流し込み接着剤で士の字まで組み上げました。
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しかし、サフを吹いて大きなヒケ(凹)が発覚^^;
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タミヤパテを盛り、乾燥後磨いて修正しました。
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こでれ塗装作業に移れます。
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因みに、この時代のキットは「モーターライズ」と呼ばれ、この紫電改はプロペラを回すギミック付きで、モーターと電池ボックスが操縦席の下に来ることから、ご覧の様に底上げ式のデフォルメ仕様となっています。
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また、主脚収納部分は途中から空洞になり、ボディー内部が丸見えと言う、とってもおおらかな作りとなっていますが、これもこのキットの個性ですのでそのままにしてあります。
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下地塗装にフラットブラックを吹きました。
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増槽(予備の燃料タンク)は合わせ目のズレが酷かったので修正に一苦労w
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機体の合わせ目部分のリベット表現は、凸モールドをゼリータイプの瞬間接着剤を点つけして再生しておきました。
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写真がこれしか残せていないのですが^^;
風防のクリアパーツの傷&ヒケが酷かったので、ペーパーで磨き、コンパウンドで研磨して補修しています。
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これまた、写真に残せてなかった、アルミシルバーを吹き、乾燥後のマスキング!
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機体色は、暗緑色(三菱系)を缶スプレーで一気に吹きまして、その後同色をエアブラシにてハンドピースのカップに、黄燈色を混ぜながら上塗りを何回か繰り返すグラデーション塗装を施しました。
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これで基本塗装終了です。
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次にマーキングに入りました。
今回、垂直尾翼に書き込む「機番号」は、パソコンで作った文字をコピー用紙にプリントアウトし、デザインナイフで切り抜いた「ステンシル」を作ってエアブラシ塗装しています。
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日の丸は、付属のデカールが古すぎて劣化が酷いので^^;
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マスキングテープをサークルカッターで切り抜きエアブラシ塗装しています。
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マスキングをすべて剥がすとご覧の様な仕上がりとなりました。
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この機番号は「川西航空機 姫路製作所 鶉野工場」で製造された機体の出荷時のものとされる「川姫730」を再現してみました。
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空中線(無線のアンテナ線)の支柱を、キットのパーツを芯にして改良しました。
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空中線は直径0.23mmのステンレスワイヤーを使用。
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機体への引き込み線は直径0.3mmの丸プラ棒で作りました。
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仕上げ塗装です。
アルミシルバーをドライブラシで塗装し「塗料の剥げ」表現を施しています。
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タミヤエナメルで墨入れを兼ねた汚し塗装。
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今回は、組み立てらせたばかりの新しい機体で、引渡し前に数回テスト飛行をしたであろう設定ですので、あまり汚さないように心がけました。
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最後にトップコートとして「半艶」クリアを吹きました。
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これで、機体の工作が終了です。

次回は、ジオラマベースやフィギュアの改造などを「~ジオラマ編」として公開しますのでお楽しみに!

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